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SEMI E187 に関する3つのよくある誤解

  • 執筆者の写真: Janus
    Janus
  • 11月7日
  • 読了時間: 3分
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誤解を解き、サプライヤーがより早くコンプライアンスを達成するために
近年、TSMC(台積電) を中心とする半導体大手がサプライチェーンに SEMI E187 サイバーセキュリティ規格 の導入を求め始め、多くの装置メーカーが「E187 認証」「監査準備」「コンプライアンスプロセス」に取り組んでいます。しかし、Janus がサポートする中で、多くの誤解が市場に広がっていることが分かりました。ここでは、特に多い 3 つの誤解と、その正しい理解を解説します。



誤解 1|SEMI E187 は工場(Fab)のための規格である

多くの人は E187 が半導体工場のための規格だと考えていますが、実際には E187 は「半導体製造装置」に対するサイバーセキュリティ規格 です。装置(ウェーハ搬送機、エッチング装置、露光装置など)を納品する前に、装置メーカーがセキュリティ強化と自己評価報告を完了する必要があります。


つまり:

  • 実施主体は装置メーカー(工場ではありません)

  • 目的 は、装置が工場に搬入される前に最低限のセキュリティ基準を満たし、侵入経路とならないようにすること


SEMI E187 は「サプライチェーンセキュリティ基準」と呼ばれるのはそのためです。



誤解 2|SEMI E187 は政府が定めた法規である

この誤解も非常に多く見られます。E187 は政府が制定した法令ではありません。これは、産業界が共同で推進する「サプライチェーン自律型セキュリティ標準」です。主導組織は TSMC(台積電)ITRI(工業技術研究院)、および ASE(日月光)PSMC(力晶)Delta(デルタ電子) などの主要企業であり、これらのメンバーが連携して、工場導入前に装置が必要なサイバーセキュリティを備えるよう標準化を進めています。


要点:E187 は業界主導のサプライチェーンセキュリティ規格であり、法的義務ではないものの、準拠しない場合は受入検査や納品に影響する可能性があり、事実上の市場参入条件となっています。



誤解 3|アンチウイルスやファイアウォールを入れれば十分

最も誤解されやすい点です。E187 は単なるアンチウイルスやファイアウォールの導入ではありません。装置レベルでのセキュリティ設計・監査・記録の仕組み全体が求められます。

  • OS・ソフトウェアの更新管理

  • ネットワーク構成・アクセス制御

  • ログ記録と追跡性

  • マルウェア防御・脆弱性スキャン

  • ネットワーク分離とゼロトラスト構築

つまり E187 が求めるのは「製品」ではなく「体制」です。



Janus の視点|AI マイクロセグメンテーションで E187 コンプライアンスを実現

複数の装置メーカーを支援してきた Janus の経験では、最大の課題は「技術不足」ではなく、「セキュリティ維持の継続性」 です。特に老朽化(EOS/EOL)装置を含む環境では、ファイアウォールや手動設定では管理が追いつきません。重要なのは、ネットワーク分離と監査可能な可視性 を確保することです。


Janus netKeeper はこれを自動化するための AI 駆動マイクロセグメンテーションソリューションです。
  • 既存構成を変更せずに導入可能

  • AI による Allowlist 自動学習で設定ミスを防止

  • 横方向移動(Lateral Movement)を即時遮断

  • SEMI E187 要件に準拠したログと監査機能を提供

これにより、サプライヤーは短期間で E187 に準拠し、人手を減らしつつ持続的なセキュリティを実現できます。



まとめ

SEMI E187 は難しい規格ではありません。誤解が難しさを生むのです。正しい理解を持てば、コンプライアンスは競争力へと変わります。

Janus netKeeper は装置メーカーがより迅速に E187 に準拠できるよう支援し、「監査準備」を負担ではなく信頼獲得への第一歩に変えます。


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